塾生はちゃんと成長しています!~ある日のできごと~
英語担当の保手濱です。今日はある日の出来事を紹介します。
毎年1学期、新高1生が最初にぶつかるのが「自由な環境で自分を律する」という関門です。コムタスの自習室、特に高校生だけが使う自習室では「誰にも監視されていなくても集中して勉強する」という高校生らしい学習姿勢が求められます。ですが高校入学直後の皆さんは意外とこれができません。つい隣どうしで小声で相談したりして、落ち着いた環境を乱してしまうことが起こります。これは毎年のことで、上の学年になれば受験が近づいてくるのと、大人としての振舞い方が自然と身についてくるのですが、1年生の1学期はまだまだです。
先日、こんなことがありました。
期末試験中で自習室はみんな真剣に勉強中。その中で、ある1年生のグループが勉強途中のリラックスということなのか、自習室内で小声で話を始めてしまいました。2名で隣どうしではなく、後ろを向きながら数名で…。その場面に遭遇したのが僕でした。
「なんでそこで話すんよ…(怒)←怒鳴るパターンでなく、静かに恐いパターンで…」
その後、無言で自習室の後ろに立ち続け、空気を凍らせました。恐かったと思います。
普段は面白おかしく授業をすすめているので、「まさか…、あのボブ先生が…」と思ったでしょう。
そして、高1のみんなにポケコム(塾内のインターネットツール)を使い、自習室の使い方とその理由、集中できる人になってほしいというメッセージを送りました。
数日後、授業の前に4名の塾生が、
「ボブ先生、ちょっといいですか…」(注:保手濱はなぜか塾生に「ボブ」と呼ばれています)
神妙な面持ちで僕のところに来ました。
「この前は、自習室の使い方がよくなかったです。周りのことを考えていませんでした。」
ちゃんと言いに来てくれました。
「謝罪に来なさい」など一言も言っていません。それよりも、自分たちの動き方が変わればそれでいいと思っていました。
彼らはそれ以上のことをちゃんとしてくれたのです。
自分が間違っていたところをよく考えて、それを自分の言葉で伝えてくれたことです。僕は思わず、
「お前ら、わざわざそれを言いに来てくれたんか、すげ~ぞ!!! ようちゃんと言えた!!!」
大声で言ってしまいました。本当に嬉しかったです。
そして、その後の授業始まりの挨拶、事務所にまで響く声で「お願いしま~す!」
塾生はちゃんと大人に向かって成長しています。それを身をもって感じることができた出来事でした。