【高2生必見】化学の勉強ってどうやるの?【共テの悲惨な平均点を知ってる?】
呉で物理・化学を担当しております横川です。
「物理は難しいけど化学はまだマシだ」
「化学は覚えることが多いって聞いたから、がんばって覚えるぞ」
みたいなことを思っている人は本当に落ち着いてよく読んでください。
化学は3年連続でめっちゃ平均点が低くて、非常に危機的!ということを把握してますか・・・?
広大とか愛媛大とか、あるいは九大、阪大などの国公立大学に行くなら、物理も化学も両方できないといけません。合計点が必要です。その片方を皆さん軽視しすぎてはいませんか・・・?
物理>化学 という風潮について
確かに物理は難しい科目です。好みの分かれる科目でもあります。
しかし「化学は易しい」って本当でしょうか?
よく考えてみてください。共通テストでは物理も化学も100点。なぜ化学の方が一方的に易しいと言えるのでしょうか?
おまけに化学は去年は平均点が史上最低で47.63点。今年も平均点が低く(48.56点!)、得点調整まで行われる始末です。
5割に満たない平均点とは・・・。
さらに、物理と化学の度数分布グラフを見てみましょう。左が物理、右が化学です。
明らかに分かることは以下の2つですね。
- 物理は高得点側に偏っているが、化学は低得点側の方が人数が多い
- 物理は96~100点を取る生徒が6000人ぐらいいるが、化学は1000人ぐらいしかいない
つまり、「化学で高得点を取るのはかなり難しい」ということです。
なぜ物理と化学でこんなに差がついてしまっているのでしょうか?
私は、次の2点のせいだと考えています。
皆さんは「理科の勉強をしなきゃ」と考えたとき、「理科の中でも物理が難しいよね」という序列(推測)にしたがって勉強時間を決めたりしていると思います。
ですが、化学のこの状況を踏まえて、物理と化学は別の独立した科目だと考えた方がいいです。
このようなバランス感覚をもってくださいね!
ちなみにボーダーって何割ぐらい?広大・九大・愛媛大・・・
2023年共通テストのベネッセによる「B判定ライン」は・・・
- 広島大学 情報科学部 A型(前期)655/900【=73%】
- 広島大学 工学部 機械・輸送系(前期)625/900【=69%】
- 九州大学 工学部 I群=電気情報系(前期)360/450【=80%】
- 九州大学 理学部 物理系(前期)360/450【=80%】
- 愛媛大学 工学部 理型(前期)350/600【=58%】
- 愛媛大学 理学部 物理系(前期)425/700【=61%】
こんな感じです。皆さんが考えている大学のレベル感がつかめますか?
これらの大学に「化学は人並み(=平均点=5割に満たない)」というハンデを背負ってチャレンジするというのはあまりに無謀だと思いませんか?
化学は覚えることが多いから覚えればいい?
確かに化学は物理に比べると覚えることが多いです。「リチウムが燃えると赤い色が出る」とかですね。
でも「覚えることが多いから覚えればいい」と考えるのは正常な判断とは言えません。
どのくらいの量があるかご存知ですか?
例えば中学校で勉強した「炭酸水素ナトリウムを加熱すると、二酸化炭素と水が出て、炭酸ナトリウム(白い固体)が残る」という知識がありますね?
多くの人はこの知識を覚えていると思いますが、なぜ2年くらいブランクがあるのに覚えていられるのでしょうか?
それは「メチャクチャ書いて覚えた」からです。
そう!メチャクチャ書いて覚えたら覚えられる!という成功体験を皆さんは持っています。
でも高校生が覚えることは・・・
- 炭酸水素ナトリウムを加熱するとどうなるか?
- 炭酸ナトリウムを加熱するとどうなるか?
- 炭酸水素カルシウムを加熱するとどうなるか?
- 炭酸カルシウムを加熱するとどうなるか?
- ↑そのあと残った固体に水をかけるとどうなるか?
- ↑その水溶液に二酸化炭素を吹き込むとどうなるか?
- ↑そのあともっと二酸化炭素を吹き込むとどうなるか?
- 話は変わりますが炭酸水素ナトリウムに塩酸をかけるとどうなる?
- 炭酸ナトリウムに塩酸をかけるとどうなる?
- 炭酸水素カルシウムに塩酸をかけるとどうなる?
- 炭酸カルシウムに塩酸をかけるとどうなる?
- 酸化カルシウムに塩酸をかけるとどうなる?
等々あります。
これは「アルカリ金属・アルカリ土類」という1単元の中の半分ぐらいの量です。
ほかに「両性元素」「ハロゲン」「酸素族」「窒素族」「炭素族」「気体の製法」「気体の性質」「遷移元素」「陽イオン分析」などといった単元があります。
これを「メチャクチャ書いて覚える」ことは可能でしょうか?
・・・う~ん、不可能ではないかもしれませんが、どのくらい時間がかかるのかなぁ・・・。
コムタスで人気の「無機暗記倶楽部」より
じゃあどうすれば???
もちろんコムタスでは「メチャクチャ書いて覚える」などといった無茶な要求はしません。そもそも「小テスト」もしません。しないけど覚えられるんです。
例えば
- 何を覚えるべきか、何は覚えなくていいかの線引きをする
- 今すぐ覚えるべきことと、後回しでいいことの線引きをする
- 覚える対象によって異なる覚え方を指導する
などなどといった指導の工夫をします。
例えば「炭酸水素ナトリウムに塩酸をかけるとどうなるか」というのは「弱酸の遊離」というルールによって理解できます。このルールを知っていれば、塩酸が硫酸や酢酸に変わっても自分で考えることができます。
一方で「炭酸ナトリウムを加熱するとどうなるか」については、考えても仕方ないのでサクッと覚えてしまいます。
一つ一つの知識に対してこの線引きや覚え方の指導があるからこそ、皆さんは迷わずにそれを吸収していけば短期間で覚えられるわけです。
もちろんコムタスでいつもやっているような復習の仕組みは化学でも健在です。皆さんはこれに乗っかるだけで、高効率で化学の知識を吸収していけます。
最後まで受講してくれた高3生からのメッセージ
12月に受講生にアンケートをお願いしたんです。そうすると忙しい中でも何人かの高3生が返事をくれました。
例えばこんな感じです。高2の皆さんはあと1年ありますから、先輩の苦労を無駄にせずに「正しい努力」を積み上げましょう。
受講前に困っていたこと
- 学習内容が多くて、どこから手を付ければいいか分からなかった。
- 何もかも分かってなかった。
- 化学の勉強法を確立できていなかった。
- どの解法を使えばよいか分かってなかった。
- 理論化学の計算でほぼ毎回のようにペンが止まっていた。
- 暗記することが多すぎる。
- 覚えることが多くて大変だったが、「知識をどのように覚えるか」が大事であることに気づかず、「とりあえず暗記」をしていたので大変だった。
受講することでどんな変化が?
- 予習動画や授業を通して、何から覚えるのか、何から考えるのかが明確になって、苦手意識がなくなっていった。
- どうやって問題を解けばいいのか分かってよかった。
- 思考のプロセスが分かりやすく、違う問題でも対応できるようになった。
- きちんとした背景をもって色々な問題に取り組めた。
- 何が起こっているかを考えて問題を解けるようになった。
- より楽な計算で問題が解けるようになった。
- 問題の見方が変わりました。現象を見る目も変わった。
- 知識の覚え方を学べたので、効率よく必要な知識を得ることができた。
もし受講してなかったら?
- 主に無機の暗記事項がやばかった。
- 有機で詰んでいたと思う。
- 進学できなかったかもしれない。
- 中途半端に知識をたくわえている状態で本番を迎えてしまったかなぁと思います。
その他なんでも
- 塾でやったことはレベルが高くて復習は後からでもいいだろうって思っていたら、普通に模試に出てきます。
- 授業で分からなくても質問すれば絶対と言っていいほど理解できるようになる。
- 2年生になったら受講した方がいい。物理よりむずい。
高3化学クラスは日曜・火曜!部活対応もあり!
高校2年生の皆さんにはまず「化学の現状」をよく認識した上で、大事な1年を過ごしてほしいと思っています。
自分で模索しながら過ごす90分とは比べものにならないぐらい高密度な勉強をコムタスでは提供できますよ。
気になるけど迷うという人は早めにお問い合わせください。ご都合やご予算にあわせて最適なプランを話し合いましょう。
普通だったら「まず自分でやってみて、それから…」と考えるのでしょうけど、もう高2の冬です。むしろ今までの時期が「自分でやった」時期だと考えて、それで志望校の水準に不足しているなら、もう迷う段階ではないと思いませんか?
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